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バッテリーを載せ、メインスイッチをカチッと一段回します。ハンドスロットルを全開にして、スターターノブを引っ張るとグロープラグで予熱が始まります。インジケーターのニクロム線が赤く焼けた頃を見計らって今度はノブを押し込みます。フル充電のバッテリーながら、超ヘビーなフライホイールの為、ゆっくりとクランキングが始まり、次第に回転数を増して行きます。すると、マフラーから真っ黒な煙を吐き出し、シリンダー内に噴射された軽油が高温により燃焼を始めているのが判ります。10秒ほどでノブを戻しスターターの回転を止めます。惰性で暫く回りはしましたが、回転数は上がらずに停止してしまいました。 |
| 2回目、もう一度グロープラグの予熱をして、再度セルモーターを回します。徐々に温まったシリンダーからは先程より更に黒煙を吐き、次第に回転速度が上がるのが判ります。「カン!カン!カン!・・・!」金づちで鉄の塊を打ち付けた様な勇ましい音と共に、長い眠りから、今、目覚めました。暫くの間、異音がしないか耳を澄まして観察します。(左の画像は始動時のマフラーからの黒煙を撮影したのですが、ちょっと判りづらいですね) |
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ちょっと、ディーゼルエンジンのお勉強
ディーゼルエンジンの場合、電気的な点火装置は必要とせず、シリンダー内に吸入した空気を25〜35kg/平方pに高圧縮すると、空気の温度は圧縮熱により約500℃に達します。このとき燃料の軽油(灯油やA重油の場合もあり)を300〜600kg/平方pの高圧で霧状に噴射すると爆発燃焼が起きます。このように高圧縮に耐えるようにシリンダー・ピストン・コンロッドなど大変丈夫な部品を必要とする為、重量は重く低回転向きのエンジンとなります。 |
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| 暖気運転をしてオイルが温まってしまえば800rpmでアイドリングも安定しています。アクセルを踏み込めば力強く回転が上昇して高回転域でも問題ありません。続いて走行テストをしてみます。ヒビだらけのタイヤにはバーストしない程度に最低限のエアーを入れて置きました。主変速・副変速、共にギヤー抜けも無く、走行にも問題はありません。ハブのガタ付きやブレーキなど今後の要整備箇所は何点かありますが、エンジン・ミッションがしっかりしていれば全然問題ではありません。今回は取り合えず、確認の意味でエンジン始動とテスト走行を行いましたが、詳しいインプレや機能についてはレストアが完成した後に報告します。 |