Vol. 8 レストア!その前に(2001/06/15)


このトラクター。予定としては「ピッカピカに仕上げます」などと公言して、HPの連載を開始してしまいました。そこでピッカピカ作戦の手始めとして、機関部の調子を見なければなりません。いくらピッカピカでも、動かない飾り物では寂しいですからね。外観はピカピカ!機関は最高が目標ですから。そこで各部の分解に入る前に、まずはエンジンを始動させ、実走行をさせた上で不具合箇所の確認しなければいけません。不具合箇所を把握して、どこまで分解しなければいけないのか?また、エンジンまで開けずに済むのだろうか?など、今後の手段を考えなければなりません。長い長い間働き続け、何年か前から眠り続けて来たこのエンジン、簡単に目を覚ましてくれるといいのですが!鬼のようなトラクターの耐久性に期待をするところです。



まずは、ひたすら洗います。洗油を何度もかけブラシで擦りながら最後はエアーガンで吹き飛ばすと、こびり付いた汚れが取れて行きます。(反対に作業着はみるみる汚れていきますが)不良箇所を見つけるには、まずは汚れを落とすことが大切です。ほこりの厚さが通り過ぎて来た年月を感じさせます。サッパリと汚れが落ちた各部をジックリと観察をして見ます。特に気になる所は無し、オイルバス式のエアークリーナーを外し、エレメントを清掃して綺麗な空気を十分吸える様にしてあげます。その他、ワイヤー、リンク部へ注油して動きを確認します。腐った燃料を抜いて見ますが水の混入も無く、ガソリンと違い、長期間を経過しても軽油はガム状化しないので燃料タンク内は良い状態です。

すっかり綺麗になったでしょう!
次にエンジンオイルを抜いて状態を確認します。こちらも水や異物の混入も無く、量も十分入っていました。きっと前のオーナーの元で適切な管理がされていたのでしょう。燃料タンクから噴射ポンプまでの配管内の燃料も綺麗に抜き取り、ストレーナーも洗浄しました。一部破れていた燃料ホースを新しい物と交換して、これで綺麗な空気と新しい燃料は供給させます。点火器系のいらないディーゼルエンジンは、残るは圧縮が十分であれば始動できるはずです。
どんな形のフューズを使っているのか興味があったのでカバーを外して見ると、こんな裸のプレートフューズが着いていました。切れているのは何のフューズなのかは未確認です。何れにしてもエンジン始動には関係の無い物でしょう。
ハンドアクセルのリンクが錆で固着していましたが、分解せず注油でとりあえず対処しました。

さあ、ひと通りエンジン始動の為の確認作業と各部のメンテは終わりました。これでバッテリーを繋いでセルがクランキングをしてくれれば、長い眠りからのお目覚めとなる訳です。次回は、いよいよ始動です。

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